TEEB,というのを最近知りました・・・.恥ずかしい限りです・・・.
http://www.teebweb.org/
EU大統領が話題になって,時々出てくる欧州委員会(European Commission)ですが,そこで進んでいるプロジェクトのリンクをたどっていくと,下記のURLにたどり着きます↓
http://ec.europa.eu/environment/nature/biodiversity/economics/
正式名称は,"The Economics of Ecosystems and Biodiversity" です.
まだPESの本を精読できていないので,手を出すのは後にしようと思いますが,「生態系版スターンレビュー」と言われているものです.
本家のスターンレビューは,そろそろ日本語訳が出るころだと思いますが,
(http://www.amazon.co.jp/Economics-Climate-Change-Stern-Review/dp/0521700809/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1260719290&sr=8-1)
気候変動に関する詳細な経済分析のレポートです.日本語訳が出れば,ますます読まなければなのですが・・・.
http://www.es-inc.jp/lib/archives/081229_154337.htm
こちらもリンクを張っておきます.どうも本ブログの先輩がいらっしゃいました・・・.いずれご挨拶をしなければです(゜_゜>)
http://homepage2.nifty.com/fujiwara_studyroom/kokusai/TEEBmid/TEEBmid.htm
今回はリンクのみです.生態系・生物多様性と経済学のお話は先輩方にお任せし,PESに集中していくつもりです.が,脱線するかもしれません・・・.
2009年12月14日月曜日
2009年12月5日土曜日
生態系サービスの複雑さ
毎度,なかなか良い感じに記述していない当ブログですが,今回は短いながら,「生態系サービスの複雑さ」を,目に見える形でご紹介したいと思います.
やはり,先だって紹介したMAは外せないようです.
やはり,先だって紹介したMAは外せないようです.
Nakashizuka (2009) より抜粋
矢印があっちこっちに飛んでますね.しかも,色が濃いほど社会経済との結びつきが濃くて,太いほど生態系サービスとしての関連の深さを示している図ですので,紹介します.
「Aという生物がBという生態系サービスを持っているとは言いにくい」ことは先だって示しました.
もちろん,いろんなことが言えますが,とりあえずは・・・
1) 社会経済と生態系サービスの結びつきの濃さ
2) 生態系サービスとしての性質そのものの濃さ
の2つが複雑で,一言では言いにくいってことだと思います.
2つの要素が複雑であることが分かれば,このように言えませんか.
1) 考え方を複雑にしている原因が分かった
2) 考え方が複雑であることを念頭に置いて語らなければならない
3) 考え方をもっと簡単にできる方法を考えなければ・・・
正しいかどうかは議論の余地がありますが,案外に3) が重要な気がするのは僕だけでしょうか・・・
本来は「みんなで考えましょう」と謳って,もちろん正確性・厳密性はものすごく大切ですが,「みんなにとって分かるように言う」ことを,同じくらい重要視する必要はあると思います.
【参考文献】
『生態系サービスと人類の将来』,Millenium Ecosystem Assessment 編,横浜国立大学21世紀COE翻訳委員会 責任翻訳,オーム社,2007年.
Nakashizuka T. (2009) Comment for the Planning Session by FFPRI at 56th Ecology Society of Japan, Morioka City.
2009年12月4日金曜日
CCS
CO2対策と,生態系サービスは切っても切れない関係にあります.
先だって紹介したミレニアムエコシステムアセスメントでも,CO2の定着を生態系サービスの1つとしてアピールしていました.
今回は,少し興味のわいたCarbon dioxide Capture and Storage (CCS)の,ほんとに簡単な紹介です.
詳しいことは,工学系の方の書かれたブログにあると思います.一般的説明は以下を参照ください.
http://www.jsrae.or.jp/annai/ yougo/165.html
どうやらとんでもなくCO2を吸収する液体があり, 日本で一生懸命開発されています(とニュースで言ってました・・・).
それを用いたりなんだりして,地中の帯水層(穴だらけの岩で構成され, 水がある)に,天然ガス採掘由来のCO2を流し込み, 帯水層の水が自然に場所を譲ることで貯蔵できてしまうものだったと思います.
実際に,新潟県長岡市で研究開発されていて,最近の新潟中越地震にも耐えたという報道がありました.
数百年で炭酸カルシウム(?だと思います・・・)として定着するので,「 化石燃料として採掘したものから出るCO2を再び地中に還す」 というコンセプトが好感されていると聞いています.実際に,ノルウェーでは1996年から行っているそうです.
生態系サービスとは必ずしも言い難いですが,海中に還していることを考えると,地殻を中心とした環境サービスを利用していると言えないでしょうか(無理やりすぎ?).
地震に本当に耐えうるのかも含めて,地学の基礎研究がとっても進んでいる日本の成果に注目したいものです.
先だって紹介したミレニアムエコシステムアセスメントでも,CO2の定着を生態系サービスの1つとしてアピールしていました.
今回は,少し興味のわいたCarbon dioxide Capture and Storage (CCS)の,ほんとに簡単な紹介です.
詳しいことは,工学系の方の書かれたブログにあると思います.一般的説明は以下を参照ください.
http://www.jsrae.or.jp/annai/
どうやらとんでもなくCO2を吸収する液体があり,
それを用いたりなんだりして,地中の帯水層(穴だらけの岩で構成され,
実際に,新潟県長岡市で研究開発されていて,最近の新潟中越地震にも耐えたという報道がありました.
数百年で炭酸カルシウム(?だと思います・・・)として定着するので,「
生態系サービスとは必ずしも言い難いですが,海中に還していることを考えると,地殻を中心とした環境サービスを利用していると言えないでしょうか(無理やりすぎ?).
地震に本当に耐えうるのかも含めて,地学の基礎研究がとっても進んでいる日本の成果に注目したいものです.
Google Powermeter
ちょっと横道にそれます.
すでにご存知かもしれませんが,GoogleがSmart Grid に本気を出してきました.
http://www.google.org/ powermeter/howitworks.html
ニュースで見たので検索したところ, おそらく上記のURLであると思います.
Google関連を利用することが多い方であれば, いずれはiGoogleのガジェットに設定して, 家の電気の使用状況を常に確認できるようです.
もう古い情報ですが,電気自動車ありき?, という制度のように感じます.自動車社会ならではと言いますか.
すなわち,電気自動車を家のプラグにつないでおけば, 太陽光発電や風力など,「安定供給しにくい(?) 自然エネルギー」経由の電力を蓄電することができ, それを夜や無風状態のときに用いたり, 電力会社に売ったりできるようで,いわば「電気自動車=充電池」 を個人レベルで管理できるためのサービスのようです.
渡米してしばらく住む方は,問い合わせてはいかがですか?
日本ではまだまだ,と考えるのは性急で, 某電力系やガス系にはすでに営業に言っているようです( ニュースで言っているので全く古い情報でしょうし,公表してもよさげです).
気候変動対策は,コペンハーゲンのCOP15を目前にして,いよいよ盛り上がってますね.名古屋での生物多様性条約締結国会議のCOP10も,それを超えて盛り上げていきたいものですね.
すでにご存知かもしれませんが,GoogleがSmart Grid に本気を出してきました.
http://www.google.org/
ニュースで見たので検索したところ,
Google関連を利用することが多い方であれば,
もう古い情報ですが,電気自動車ありき?,
すなわち,電気自動車を家のプラグにつないでおけば,
渡米してしばらく住む方は,問い合わせてはいかがですか?
日本ではまだまだ,と考えるのは性急で,
気候変動対策は,コペンハーゲンのCOP15を目前にして,いよいよ盛り上がってますね.名古屋での生物多様性条約締結国会議のCOP10も,それを超えて盛り上げていきたいものですね.
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