2009年12月4日金曜日

CCS

CO2対策と,生態系サービスは切っても切れない関係にあります.

先だって紹介したミレニアムエコシステムアセスメントでも,CO2の定着を生態系サービスの1つとしてアピールしていました.

今回は,少し興味のわいたCarbon dioxide Capture and Storage (CCS)の,ほんとに簡単な紹介です.

詳しいことは,工学系の方の書かれたブログにあると思います.一般的説明は以下を参照ください.

http://www.jsrae.or.jp/annai/yougo/165.html

どうやらとんでもなくCO2を吸収する液体があり,日本で一生懸命開発されています(とニュースで言ってました・・・).


それを用いたりなんだりして,地中の帯水層(穴だらけの岩で構成され,水がある)に,天然ガス採掘由来のCO2を流し込み,帯水層の水が自然に場所を譲ることで貯蔵できてしまうものだったと思います.



実際に,新潟県長岡市で研究開発されていて,最近の新潟中越地震にも耐えたという報道がありました.

数百年で炭酸カルシウム(?だと思います・・・)として定着するので,「化石燃料として採掘したものから出るCO2を再び地中に還す」というコンセプトが好感されていると聞いています.実際に,ノルウェーでは1996年から行っているそうです.



生態系サービスとは必ずしも言い難いですが,海中に還していることを考えると,地殻を中心とした環境サービスを利用していると言えないでしょうか(無理やりすぎ?).


地震に本当に耐えうるのかも含めて,地学の基礎研究がとっても進んでいる日本の成果に注目したいものです.